1/2ページ目 「僕は汚れている。」 色々な男を貪っては捨てて・・・・そんな僕が、君を好きになった。 「先輩ー、迎えにきちゃったっすよー。」 毎朝聞こえる、ドアからの声。 そっとドアを開けて笑顔で答えるのが僕の役目。 それが今、僕が君に出来る最高の『愛情表現』。 だから・・・・「僕を嫌わないで」と何度も思う。 思うだけ。 何度も、何度も、リピートさせる。 「輩・・・・先・・・先輩!!」 「うっひゃ!!」 いきなり大声を出されて吃驚する僕。 ゆっくりと胸を落ち着かせようと、深呼吸をする。 そしてゆっくりと口を開き、 「何・・・・・?」 相手は驚いた表情で口を半開きにし、僕を見ていた。 「先輩に・・・聞いてたんっすけど・・・。」 頭を掻いて苦笑いしては、もう良いですよ、と言って歩いていった。 意味がわからないまま、僕は走って後を追いかける。 年下なのにたくましく見えるその大きな背中に今すぐ飛びつきたいと、何度思ったか。 でも、手を伸ばしても君には届かなくて・・・届いたとでしても僕が君に抱き着くなんて、出来ない。 「じゃあ、先輩。また。」 君の居ない世界なんて想像出来ないくらい、僕は君に釘付け。 「うん、またね。」 そう言って家の前で手を振る僕。 君と別れるたびに胸が締め付けられる。 君が女の子と話しているだけでも、凄くイラっとクる。 ―――――これは何で?本気になんてならないと思ってたのに。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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