知ってる? 都市伝説の『桜少女』のこと 桜少女に会うためには小瓶に涙をためなくちゃだめ でも、桜少女に会うための小瓶は普通の小瓶に涙をためても意味がないの その小瓶はどこかに隠されている でも、小瓶を探そうとすると小瓶は見つからない 小瓶は必要だと思う人の前にしか現れないの 涙をためたら、桜少女に願い事を祈るの かなえられる願い事は3つ 契約の証は、桜色のリボン 亜里沙「だいぶ溜まったかな…」 また、薄暗い部屋の中。茶髪のセミロングの少女・鈴木亜里沙は、小さな小瓶にたまった自分の涙を見てかすかに微笑む この涙を溜めるためにどれだけ涙を流し、どれだけ傷ついただろう? 幸せだったはずだった… みんなの笑顔が絶えなくて、私もみんなも幸せだった この幸せは少しずつ音を立てて、崩れていった 少女は昔を思い出しながら服に腕を通す 少女の体のあちこちには、痣や傷がいくつもある 少女は、小瓶をスカートのポケットに入れ、学校へと向かう 今日も足取りが重い 準備を終えた少女は、学校へと向かう そして、教室のドアを開ける 開けた瞬間にクラスメイトが少女をにらむ 男子A「何で学校に来てんだよ」 男子D「どれだけ、あ～たんを傷つければ気が済むんだよ!」 女子B「虐めとかサイテー!」 じゃあ、貴方達のやっていることは虐めじゃないの? 私は黙って席に向かう 私の席には、『あ～たんを虐めんな!!』や『ブス』などの悪口が書かれていた これも、もう慣れてしまった 私は黙って席に着く 綾南「みんなァ～☆おはよぉ～」 ピンク色の髪の毛をツインテールにしている私をいじめている張本人・姫宮綾南がクラスに入ってきた みんな姫宮さんに挨拶する そして、姫宮さんが私のほうへと近づいて 綾南「おはよォ～☆鈴木さん今日は、あ～たんのこといじめないでねぇ?」 私は姫宮さんのことを無視する 男子A「おい!!お前、何あ～たんのコト無視してんだよ!!」 クラスの男子Aに机を蹴飛ばされる 男子B「お前、調子に乗ってんじゃねーよ!!」 と男子Bに強く押し飛ばされる 私は近くの机に体をぶつける 亜里沙「痛ッ…」 そして、クラスの男子が私のことを蹴ったり殴ったりしてくる 綾南「みんなァ～!鈴木さんがかわいそうだよォ?」 姫宮さんが止めに入る 私を殴っていた男子は殴るのを辞めて みんな口々に 男子C「あ～たんに感謝しろよ!」 というとみんな教室から出ていく 祐樹「亜里沙ッ!!」 私の幼馴染の相沢祐樹が私に駆け寄ってくる 祐樹「ごめん…亜里沙…俺、亜里沙のこと助けられなかった…」 祐樹が悲しそうな顔で私に謝る 祐樹の腕にも痣や傷があった 亜里沙「祐樹が謝る必要ないよ…祐樹も私と同じなんだから…」 そして、少女はスカートのポケットから小瓶を取り出して 涙を小瓶に入れる 少女の涙が入るたびに小瓶の中の涙が波打つ 亜里沙「やっと、溜まった…小瓶いっぱいに涙が…」 やっとたまった小瓶の中の涙を見て少女は眼から涙を流しながら微笑む 祐樹「亜里沙も溜まったんだ…小瓶の涙…」 祐樹がズボンのポケットから小瓶いっぱいにたまった涙を見せる 祐樹「じゃあ…願い事しよう?」 祐樹が優しく微笑む 私たちの願いはただ一つ 眼を閉じ、同時にお願いごとを言う 亜里沙&祐樹「「私たちを虐めから救ってください」」 私たちは小瓶をギュッと握りしめた そして、ゆっくり眼を開ける 私たちの目の前には奇麗に輝く腰までありウェーブしているアクアマリン色の髪の毛の少女がいた 亜里沙「桜…少……女…?」 私は目の前の奇麗な少女に話しかける 目の前のアクアマリンの髪の毛の少女は私を見て微笑むと首を縦に振り、私たちの手の中にある涙の溜まった小瓶を見た 桜「こんなに純粋で奇麗な涙を見たのは久しぶりね…」 と悲しげに微笑みながら小瓶を見つめた 桜「一つ確かめるけど、貴方達の願い事はそれだけでいいの? あの醜き花に復讐したいと思わないの?」 桜少女の表情が一瞬にして真剣になる ―― 復 讐 ―― 祐樹「お…俺は、アイツ(姫宮綾南)に復讐したい!」 祐樹が桜少女に言う 亜里沙「私も…姫宮さんに復讐したい!!友達もクラスの皆にも姫宮さんばかり信じて、私たちのことは信じてくれなくて…悲しかった」私たちの言葉を聞いた桜少女は口元をゆるめて 桜「貴方達の願いは、復讐と虐めから助けることでいいのね?」 私と祐樹は頷く。 [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える [編集] 無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps! |