2/7ページ目 ずっと、優姫が好きだった。 優姫が笑顔を向ける度にこの想いは膨らんで。 気づいてほしいと願う自分がいる。 分かってる。 優姫の為を思うなら、こんなことを願ってはいけないことくらい。 俺なんかが想ったところで所詮、優姫を困らせるだけなのだから。 この想いは隠し通さなければならない。 ──なのに、揺らぐ。 優姫の甘い血に溶け込んだ、俺への微かな想いに気づいてからは特に。 本当に微かで、本人も気づいていない程だというのに、そんな塵にも満たない想いでも俺を揺さぶるのには十分で。 『もしかしたら…』なんて馬鹿な幻想を抱いてしまう。 「頼むから…」 ──俺に、期待させないでくれ… 手に入らないと分かっていても求めてしまう。 …俺は、いつか優姫を傷付けてしまうかもしれない。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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