2/6ページ目 そして現在── 手を洗い黙々と実習の準備をする影山であったが、内心穏やかではない。 僕は…無事にこの実習を終わらせることが出来るのだろうか…? 料理では信じられない程の破壊力を発揮する黒主優姫。 実習に参加するかどうかさえ疑わしい錐生零。 これ以上最悪な組合せがあるだろうか? いや、断じてない!! 「委員長、顔色が悪いわ」 「わっ、若葉くん…」 いつの間にか若葉沙頼が隣に来ていた。 彼女の存在に気づかない程思い詰めていたらしい。 「そんなに心配しなくても大丈夫よ……多分」 そう言って柔らかく微笑む彼女。 流石に優姫と親友でルームメイトなだけあり、随分落ち着いている。 ──が、 その最後の"多分"は何なんだ!? 「僕としては是非ともその根拠を知りたいね」 「あの人達は二人でちょうどいいのよ」 あの人達──? 首を傾げる影山。 すると沙頼はゆっくりとドアの方を指差す。 そこにいたのは── 「黒主くん…と錐生くん!?」 風紀委員であり、今日の悩みの種である二人。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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